近年は動画編集の副業がブームでもあり動画編集者が急増していますが、その影響もあり案件が取れずに悩む方も多いです。
しかし、それは正しく営業できてない場合が多く、実際は正しくいくつかのコツを抑えることで案件は十分に獲得できます。
そこで今回はYouTubeチャンネルのディレクター経験のある筆者が、いかにして動画編集初心者が案件を獲得するかを解説します。
本記事の執筆者
動画編集での案件や仕事の取り方
動画編集で案件・仕事の取り方は主に以下の5つが挙げられます。
クラウドソーシングで案件に応募
最もスタンダードなのはクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトの活用です。
これは「仕事が欲しい人」と「仕事を発注したい人」のマッチングサービスで、あらゆる仕事の募集が行われています。
動画編集でYouTube関連の案件を見てみると、このような案件が出てきます。
クラウドワークスで仕事を行う流れは以下の流れで行います。
クラウドソーシングの仕事の流れ
- 気になる案件を見つける
- 営業文・提案文を書き応募
- 相手から返事が来て簡単なテストを受ける(テストなしの場合もある)
- 選考に通ればトーク画面にて仕事のやり取り
- 完成すれば納品し問題なければ契約完了
クラウドソーシングは今回紹介する仕事の中では最も案件を取りやすいのが特徴です。
これはそもそもクラウドソーシング自体が初心者向けの案件がメインで、単価も比較的安い傾向にあるためです。
つまり単価が安めで上級者はあまりいないために、競争に勝ちやすい=案件を取りやすいという意味になります。
フリーランスエージェントからの案件紹介
フリーランスや副業向けのエージェントを活用し、案件を紹介してもらうのも手段の1つです。
クラウドソーシングは個人の依頼主も多いですが、エージェントは法人の依頼主が多いため、その分単価も高い傾向にあります。
ただし、アニメーションなどを使ったサービス紹介動画や広告動画が多く難易度も高い傾向にあるので、ある程度の経験を積んだ段階で挑戦するのがおすすめ。
初心者にはハードルが高いですが、いずれ使うことになるので今のうちに登録しておきましょう。
動画編集者向けのフリーランスエージェント
SNSやYouTube経由で受注
Twitterで募集されている案件に応募する、YouTubeでポートフォリオ動画を公開して依頼をもらうのも手段の1つです。
Twitterの場合
例えばTwitterでは「動画編集 案件」などで検索すると、以下のような募集ツイートが日々投稿されています。
案件増加に伴い動画編集者募集🗣
今回は既にカット済みの素材になります。
✅YouTube用動画 (ビジネス系)
✅Premiere pro (プロマネ等有り)
✅単価:税込10,000円〜(クオリティにより変動)
✅フリーランス優遇フォロー&リツイート後に自己紹介と実績をDMの方に下さい!#動画編集者募集
— Radulf| 動画編集屋 (@Radulf_Official) February 26, 2023
【動画編集者募集】
※エンタメ系のYouTube動画です
🔰初心者に超優しい案件です【作業内容】
20分弱の素材を編集→完成尺は自由
過去動画とプロマネ有り【単価】
3.000円〜【納期】
1週間(レギュラー予定)★応募条件
フォロー、リツイート
DMで自己紹介だけお願いします🙇#動画編集者募集— SSSHIN★撮影&動画編集 (@Shin51662864) February 25, 2023
この中で気になった案件があれば、DMで営業文を送り、問題なければ契約となります。
YouTubeの場合
YouTubeで投稿した動画はスキルの証明となるので、案件を発注したい人に見つけてもらえば依頼されることもあります。
普通にYouTuberとして好きな動画を投稿する方法もありますが、それが嫌ならポートフォリオの動画のみを投稿しても構いません。
筆者の知人のromさんはこのようにポートフォリオ動画を投稿し、概要欄に問い合わせの連絡先を載せています。
実際にこの「動画経由で問い合わせも来ている」と言っていたので、投稿して依頼を待つのも良いでしょう。
クラウドソーシングやエージェントと違い、直のやり取りになります。そのため支払いトラブルが起こる可能性もあるので契約書などを用意しておきましょう
動画編集スクールからの案件紹介
案件紹介を行っている動画編集スクールもあるので、未経験で「スキルを学びつつ、案件も欲しい」という方はおすすめです。
案件紹介を行っている代表的なスクールは以下のものが挙げられます。
案件紹介のある動画編集スクール
スクールは安い買い物ではないですが、案件紹介の他にも案件に関する質問ができたり、受講生同士で交流できたりとあらゆるメリットがありますよ。
気になった方は下記の記事で目的ごとのスクールの選び方も紹介しているので、自分に最も合うスクールが見つかりますよ。
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【ディレクター解説】動画編集スクールのおすすめ6つを徹底比較!
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企業サイトやWantedlyなどで直営業
企業のHPやWantedlyで自ら営業をかける方法もあります。
Wantedlyとはスタートアップやベンチャー企業などが求人を募集している転職サービスで、フリーランス・副業向けの案件も多くの募集があります。
気になる企業があればカジュアル面談ができるので、動画編集の案件で興味のあるものは積極的に応募しましょう。
その他の営業先
その他にも直営業をかける対象として、以下の3つが挙げられます。
直営業すべき対象
- 映像制作会社
- YouTubeアカウントを運営する企業
- YouTuber
相手が編集者を募集していないのに営業をかけるとなれば、当然ながら他の方法より高い営業力が求められます。
編集スキルの高さはもちろんのこと、「この人に任せたら上手くいきそう」という信頼感や説得力が重要ですので上級者向けの方法です。
初心者が動画編集の案件・仕事を取るコツ
続いて、動画編集初心者が案件・仕事を取るコツを紹介します。
案件数が最も多いAdobeソフトを習得
動画編集ソフトは上記のものが代表的ですが、特に業界スタンダードであるAdobeのPremiere ProとAfter Effectsを選ぶべきです。
なぜなら募集されている案件のほとんどがAdobeソフトを指定しており、他のソフトしか使えないと「案件すらない」事態になることもあるからです。
Adobeのデータの受け渡しも多く、他のソフトだと仕事にならないことも多いので、普通にAdobeを選びましょう。
しかし問題はAdobeソフトは公式HPだと年間72,336円と非常に高額なのが問題です。
ただAdobeソフトを安く買う裏技があり、それがデジハリAdobeマスター講座を買うことです。
デジハリAdobeマスター講座とは
デジハリAdobeマスター講座とは動画編集や画像編集などAdobeソフト全般を使えるAdobe CCを年間39,980円で使える講座です。
またAdobe CCを格安で買えるだけでなく、ソフトの使い方が学べる動画講義1ヶ月分と添削が2ヶ月分の特典もあります。
コストを抑えて動画編集の仕事をやっていきたい方は、超お得なデジハリAdobeマスター講座をぜひご活用ください。
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【ほぼ半額】AdobeCCを安く買う方法!2年目〜の契約もデジハリがベスト!
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案件に合ったポートフォリオを作る
案件に応募する時は過去に作った動画などのポートフォリオが採用の合否を左右します。
通常、自己紹介動画や過去に案件で作った動画を送付する方が多いですが、可能であれば応募する案件に近い動画を送付しましょう。
たとえば、ビジネス系動画の案件であればマコなり社長やマナブさんのような同カテゴリーの有名チャンネルの完コピ動画を作るのがおすすめ。
営業文を磨き上げる
特に副業経験の浅い人はレベルの低い営業文を送っている可能性があり、ここで落とされていることも大いにあります。
それは決して難しいものではなく、当たり前のことを当たり前にこなせばいいのです。
例えば以下のようなイメージです。
- 「①〜⑤の質問をコピペして答えてください」とあればコピペして回答する
- 編集した動画を見せて欲しいと言われれば動画のURLを貼るといったもの。
これらは全て応募の文章に記載されていますが、それらを読まずに過去に作った営業文をコピペしているような人が多いのです。
特定の領域に絞る
なんでもできる編集者よりも、1つか2つ特定の分野に絞ってスキルを磨くべきです。
そもそもスキルの習得はかなりの時間がかかるのに「なんでもできる」という人は超一流の編集者か「できる」と勘違いしている人のどちらかでしょう。
よっぽどの努力をしたならまだしも、編集者歴半年や1年で「なんでもできる」というのは説得力がありません。
デザインの基礎も学ぶ
動画編集では色の組み合わせやレイアウトなどデザインのセンスも求められます。
デザインの基礎を知っているかどうかで、オシャレな動画かダサい動画かが決まってしまうので以下の本で学んでおきましょう。
動画編集で仕事・案件を取る最短ルート
最後に筆者の経験上、案件を取るための最短ルートを紹介します。
動画編集スクールで学習
動画編集者が最短で仕事を取るには動画編集スクールに頼るのがベストです。
独学でも動画編集は可能ですが、何をどう学ぶかを自分で決めなくてはならず、遠回りをしてしまいがちです。
しかし動画編集スクールは基礎知識が体系的にまとまっており、遠回りなく効率的にスキルアップが図れます。
その他、動画編集スクールは以下のようなメリットがあります。
動画編集スクールに通うメリット
- スクール経由で案件を紹介してもらえる可能性がある
- 編集方法や案件に関する相談ができる
- 受講生同士で繋がって仕事仲間になる可能性がある
特にデジハクはマンツーマン指導や本格的なポートフォリオ作成のサポートが受けられるので、副業をやる上では最適の環境といえるでしょう。
その他、MovieHacksやデジタルハリウッドSTUDIO by LIGなど案件紹介が充実したスクールもあるので、自分の目的に合ったスクールを見つけるために下記の記事を参考にどうぞ。
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【ディレクター解説】動画編集スクールのおすすめ6つを徹底比較!
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ポートフォリオを磨き上げる
ある程度、基礎スキルが身につけばポートフォリオを作っていきましょう。
自身の作品をHPにまとめるなど様々な方法がありますが、最初は自己紹介動画を1本作るのがおすすめです。
筆者の場合は以下のような自己紹介動画を作り、営業していました。
特に自己紹介動画を作る際は以下のポイントも盛り込むと良いでしょう。
自己紹介動画のポイント
- 得意な編集ソフトを紹介
- アニメーションやトランジションなど基礎スキルを盛り込む
- ビジネス系やエンタメ系など取りたい案件で定番の編集を盛り込む
クラウドソーシングで受注
基礎スキルを習得し、ポートフォリオを作成したら、いよいよ案件獲得に動きましょう。
スクールで案件紹介が受けるのも良いですが、それができないならクラウドソーシングで初心者向けの案件から探します。
応募フォーマットが指定されていることが多いため、応募文をよく読み、クライアントに気に入ってもらえる心がけましょう。
+α:スキルを磨きつつ営業場所を変える
クラウドソーシングで実績を貯めつつ、日々自分に足りないスキルや知らない知識をインプットしていきましょう。
そしてアニメーション動画や広告動画も作れるレベルあたりで、フリーランスエージェントや直営業など営業場所を変えます。
営業経験のある方はWantedlyなどを活用し直営業するのもいいですが、自信がなければ営業を代行してもらえるエージェントが良いでしょう。
動画編集者向けのフリーランスエージェント
エージェントや直営業でいくつか安定的に仕事をもらえるようになれば、もうフリーランスとして十分に稼げているでしょう。
まとめ:動画編集の仕事・案件の取り方
今回は動画編集の仕事・案件の取り方を紹介してきました。
動画編集の仕事・案件の取り方
動画編集は稼げないと言われることもありますが、それは同じ場所で営業していてスキルアップも怠っている編集者に当てはまりがちです。
まずはクラウドソーシングを活用しつつ、スキルが身についてきたら直営業やフリーランスエージェントを活用して編集単価を上げていきましょう。
動画編集者向けのフリーランスエージェント
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